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過払い金請求のメリットとしないと損するデメリットを解説

過払い金請求にデメリットってあるのかな?

メリットはもちろんあるんだよね・・・?

過払い金請求はしないことこそデメリットです!

うーん・・・よくわからない・・・詳しく教えて!

過払い金請求は

  • 借金を完済している人
  • 生活保護の受給者ではない人

なら、デメリットらしいデメリットはありません。

むしろ過払い金請求はしないと1円もお金が戻ってこないので、しない方がデメリットが多い手続きと言えます。しかし、やり方によっては確実に損をしてしまうので注意が必要です。この記事では過払い金請求のメリットと、知らないと損するデメリットを紹介するので参考にしてください。

目次

過払い金請求とは何か

過払い金とは、借金をしたときに、本来なら払う必要のない利息を多く支払ってしまったので取り戻せるお金のことです。

2010年以前の貸金業者の不当な高金利の貸付が原因のことが多いですが、返済スケジュールや利息の計算方法に疑問を持つ人・手数料や罰金金額に疑問を持つ人は過払い金の発生している可能性が高いので確認するべきです。

過払い金が発生している調べる方法には「自分でやる」方法と「弁護士や司法書士といった専門家に依頼しておこなってもらう」方法の2種類があります。

過払い金請求のやり方の違いによる期間・流れ・費用

過払い金は自分でも請求ができますが、弁護士や司法書士と言った法律の専門家が行うよりも時間がかかります。

自分で行う場合には早くても半年間、長いと1年以上かけないと過払い金が戻って来るかわかりません。一方で、弁護士や司法書士といった専門家は手続きにも慣れているので10日もあれば過払い金が戻ってきます。

しかし、専門家にお願いすると費用が高額になりがちだと感じる人もいるでしょう。過払い金請求を自分で行うのと専門家にお願いするのどちらがよいか、それぞれの請求の流れと費用を紹介します。

自分で過払い金請求をする場合の流れと費用

STEP
借り入れ日の確認

貸金業者か信用情報機関へ、借り入れをした日を確認します。

STEP
取引履歴の取り寄せ

貸金業者から取り寄せる取引履歴は1社あたり1,000円程度かかります。

STEP
過払い金の計算

過払い金の発生金額を知るには引き直し計算が必要です。

インターネットで過払い金の専用計算ソフトもありますが、知識があまりない人が行うと間違うこともあります。

間違った計算で過払い金を請求すると貸金業者に断る理由を与えてしまうので注意が必要です。

STEP
過払い金の請求

貸金業者に「過払い金返還請求書」と「引き直し計算書」の2種類を内容証明郵便で送ります。内容証明郵便代は1社あたり1,500円程度です。

STEP
貸金業者との交渉

貸金業者と話し合いをして、よりよい条件で取り戻しができるよう交渉をします。過払い金の請求者が年々増えているので、貸金業者も支払う金額を少しでも減らそうと躍起になっています。言いなりで和解すると過払い金が減ったり返還が遅くなることがあります。

STEP
裁判を行う

貸金業者と思ったような和解ができない時は裁判となります。裁判をした方がより多くの過払い金を取り戻せることが多いですが、費用が実費でかかります。

過払い金の請求金額が100万円以下なら最大16,600円程度で、請求金額が100万1円~500万円以下なら最大36,600円程度です。

STEP
過払い金が入金される

貸金業者から個人が指定した口座に過払い金が入金されます。

専門家に依頼して過払い金請求をする場合

STEP
過払い金請求の相談をする

弁護士・司法書士の法律事務所に過払い金請求の相談連絡をいれます。

相談料は時間ごとに違い、30分~60分につき5,000円程度を相場とする法律事務所が多いですが、無料の法律事務所もあるので確認するとよいです。

過払い金を専門とする法律事務所なら無料相談をおこなっていることが多いです。

STEP
依頼・契約を行う

弁護士・司法書士の法律事務所に過払い金請求の依頼・契約を行います。

依頼すると同時に着手金がかかります。貸金業者1社につき2万円~3万円程度が相場とされています。

STEP
過払い金の請求

弁護士・司法書士から貸金業者宛てに過払い金請求をしてもらいます。

STEP
貸金業者との交渉

弁護士・司法書士に貸金業者と過払い金の返還額や支払い期限を交渉してもらいます。

交渉には基本報酬がかかり、貸金業者1社につき2万円~3万円程度が相場とされています。

STEP
裁判が行われる

和解できなければ、弁護士・司法書士に裁判をおこしてもらいます。

裁判費用は実費です。

STEP
入金される

弁護士・司法書士に依頼する場合は、戻ってきた過払い金に対して成功報酬が発生します。

和解で取り戻したら過払い金の20%、裁判で取り戻したなら過払い金の25%を上限として支払います。

過払い金請求を個人でするデメリット

過払い金の引き直し計算がとても大変

自分で過払い金請求をするときに、過払い金請求の手続きが素人にはむずかしいことは大きなデメリットです。

中でも、最も難しいのが過払い金がいくら発生しているかを確認するためにおこなう「引き直し計算」です。お金を借りていた時の金利と利息制限法の金利を照らし合わせて、払いすぎた利息がいくらになるかを計算します。

無料のExcelソフトもありますが、素人が自分でやろうとすると間違えてしまう可能性が高くなります。計算が間違っていると過払い金で戻って来るお金(返還額)の金額が思っていたよりも低くなってしまったり、間違っていると貸金業者にとって有利な状況を作り出すことになりかねません。

裁判で出廷するために仕事を休まなくてはいけない

過払い金請求の解決方法には、貸金業者と和解して妥協するか、裁判をしてより多くの過払い金を取り戻すかの2択になります。

和解をすると裁判の必要がなく裁判費用や時間がかからずにすみますが、貸金業者に有利な交渉案となるので本当なら取り戻せたはずの過払い金の20%~30%程度しか戻ってこない可能性があります。

満額や利息付で過払い金を取り戻す方法が裁判をおこすことですが、裁判をする場合は平日の日中に裁判所に行かなくてはいけないため、仕事をしている人は仕事を休まなければいけません。

加えて、貸金業者に負けないような事前資料の準備や出廷時には自分の主張をすることも全て自分でおこなうことになります。

過払い金請求の交渉に応じない貸金業者とのやり取り

全ての貸金業者が過払い金請求に応じるわけではありません。個人からの依頼では取引履歴の取り寄せにすら応じようとしない貸金業者もおり、対応に苦戦することがあります。

何度も繰り返し連絡をして取引履歴を取り寄せても、実際に交渉する段階になったら急に連絡が付かなくなる、担当者を次から次へ変えられてしまうといったことがおこります。不慣れな手続きに対してアドバイスをしてくれる人もいないのでやり取りには時間や粘り強さが必要です。

しかし、弁護士や司法書士といった専門家に依頼すると貸金業者は対応せざるをえないので、過払い金請求がスムーズに進められます。

過払い金請求を専門家に依頼するメリット

手続き全てを対応してくれるのでミスなく請求できる

弁護士や司法書士といった専門家に依頼すると、自分でやる場合に多くの人の頭を悩ませることになる引き直し計算の他、過払い金の請求に必要な書類や貸金業者との和解交渉、裁判所への出廷まで必要な手続きを全て対応してくれます。

専門家が手続きをおこなうことでミスがなくなり、不利な交渉や過度な連絡といった負担がなくなるのは全体を通しても大きなメリットといえます。

交渉により過払い金の請求金額を多くできる

弁護士や司法書士といった専門家は法律にたけているので、貸金業者の交渉を優位に運びやすいです。専門家に依頼することで費用がかかることをデメリットに感じても、取り戻せる金額の方が専門家に支払うよりも多いということが大多数です。

自分で過払い金請求をおこなうためにかかる手間と時間も考えると、専門家にお願いすることは大きなメリットばかりです。

過払い金請求でおこりうるデメリットとメリット(やり方共通)

おこりうるデメリット3つ

ブラックリストに載ることがある

信用情報機関に載ることを「ブラックリストに載る」といいます。ローンが組みにくくなるなどの不便はありますが、5年ほどでブラックリストの情報は削除され一生ではありません。

また、必ずしもブラックリストに載るわけではありません。

  • 借り入れしている借金が完済している
  • 過払い金請求の返還額で借金の相殺ができる

条件を満たしていればブラックリストに載る心配はなく、載ったとしても一時的なものなので不安がるよりも借金が少しでも早く完済できる方法を選択すべきです。過払い金請求はその選択のひとつだといえます。

生活保護は停止の可能性がある

生活保護を受けている人は、過払い金請求をして戻ってくるお金が、国に決められた最低生活費以上だと需給できなくなる可能性があります。

収益源が別にあるとみなされて生活保護の対象から外れてしまうからですが、最低生活費以上に手にいれたお金を役所に返金すれば生活保護は継続して受給することが可能です。

最低生活費とは、日本国憲法第25条で保障される日本国民が「健康で文化的な最低限度の生活」を送るために必要とされる費用のことです。

過払い金請求をするクレジットカードは使用不可になる

クレジットカード会社に過払い金請求をすると、クレジットカード会社の社内でブラック扱いになり、その会社のクレジットカードは使用できなくなります。

  • 貯めていたポイントの失効
  • 支払い指定していた家賃や光熱費が支払えなくなる

といったことが、クレジットカードが使えないとおこりやすいので事前に準備をしておきましょう。

おこりうるメリット2つ

借金を減らしたり、なくしたりできる

過払い金請求をすると戻ってきたお金で借金を相殺して減らしたり、なくしたりできます。過払い金の可能性がある人の中で、今現在も借金の返済を続けている人は、結構な金額の過払い金が戻って来る可能性が高いです。

ただし、過払い金請求をしても借金がなくならないという人の場合は、債務整理のひとつである任意整理を検討してみてください。

生活費の足しになり生活が楽になる

過払い金は借りた金額が小さくても、違法な金利で貸し付けされている分に発生しています。金額は人それぞれですが、払い過ぎた利息を取り戻すことで思いがけぬ副収入が手に入るので、苦しい生活の足しにできます。

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